「バックアップは取っているけれど、これで十分なのか分からない」という方に向けて、世界的に使われている基本原則3-2-1ルールを、整備工場・車販店の実際の機材に当てはめて説明します。難しい知識は不要で、確認は5分で終わります。
3-2-1ルールの中身
| 原則 | 意味 | 整備工場での例 |
|---|---|---|
| 3つのコピー | 本番データ+バックアップ2本 | 親機のデータ/外付けHDD/クラウド |
| 2種類の媒体 | 同じ壊れ方をしない別の媒体に置く | ローカルのHDDとクラウドサーバー |
| 1つは遠隔地 | 事務所が被災しても残る場所に置く | クラウドバックアップ |
なぜ「3つ」なのか
コピーが1本しかないと、そのコピーが壊れた瞬間に手元がゼロになります。バックアップ媒体も機械なので必ず壊れます。2本あれば、片方が読めなくてももう片方が残ります。
なぜ「2種類の媒体」なのか
同じ種類・同じ時期に買ったHDDを2台並べても、寿命が来るタイミングは似ています。落雷やサージで同時にやられることもあります。性質の違う保存先に分けることで、同じ原因でまとめて失う確率を下げます。
なぜ「1つは遠隔地」なのか
ここが最重要であり、多くの工場で欠けている部分です。水害・火災・地震・盗難は、事務所という場所に対して起こります。同じ場所にある限り、コピーを何本増やしても同時に失われます。離れたデータセンターに1本置いてあれば、事務所が使えなくなっても、新しいパソコンにデータを戻して業務を再開できます。
自社の状況を1分で判定する
- 親機のデータ … ①
- 外付けHDD/NAS … ②(事務所内)
- クラウド … ③(遠隔地)
①②までしかない工場は、3-2-1の「1」が未達です。この状態で事務所が浸水すれば、すべて同時に失われます。クラウドバックアップ機能(30日分)を足すだけで、追加の機器を買わずに3-2-1を満たす体制になります。
3-2-1に「世代」を足すとさらに強い
近年はランサムウェア対策として、複数世代を残すことが重視されています。感染や破損に気付くのが数日遅れることは珍しくないためです。最新30回分を保管しておけば、健全だった時点まで巻き戻せます。詳しくは整備工場のランサムウェア対策もあわせてご覧ください。
整備システムのデータ、いまのバックアップで戻せますか
日本カーネットでは、自動車整備システムをお使いの工場さま向けに、親機を起動しておくだけで自動的にクラウドサーバーへ保存するクラウドバックアップ機能(30日分)をご用意しています。現在の保存先・頻度・世代数をお聞きし、どこにリスクが残っているかを無料でご説明します。
クラウドバックアップの仕組み・導入前チェックリスト・料金の考え方は 自動車整備ソフトのクラウドバックアップ 完全ガイド でまとめています。